先日、名古屋生活クラブさん主催のお米カフェが開催されました。
私たちは、共催という形でお手伝いをさせていただきました。
この会の目的は、福島原発による放射能汚染に、苦しむ東北の生産者を応援することです。
事故前から無農薬農業をずっと支えて下さった方々。
そのお一人である、福島県郡山市の中村さん。
私たちに、安心なお米を食べてもらいたい!
その一心で、無農薬、無化学肥料でお米を栽培されてみえました。
その恩恵を受けていたのは、私たち人間だけではないようです。
「中村さん、つばめ飼ってるの?」
と、聞かれたことがあるそうです。
羽化したばかりのトンボを狙っているのでしょうか。
以前、除草剤により、ヤゴが打撃を受け
近年、赤とんぼが100分の1に減ってるという話を聞きました。
中村さんの田んぼには、ヤゴが育っています。
もちろん、ヤゴのえさとなる生き物も育っています。
もちろん、ヤゴを狙う生き物も育っててます。
毎年冬になると白鳥が中村さんの田んぼに集います。 食べる雑草があるからです。
除草剤を撒いていない田んぼは、虫たちやいろいろな生き物が暮らしやすく
田んぼには、多様な生き物が育っているのです。
そんな田んぼで育つお米を買って、中村さんを応援したい。
それは、「応援」という言葉より、「お願い」が近いと思います。
安心なお米を育てながら、私たちの代わりに生き物が育つ場所を守ってほしい。
でも。。。。今、その気持ちを阻むものがあります。
現在、白米でセシウム1.2bq、玄米2.7bq。
玄米や分づき米でいただくことを思うと、この数値がどうしても高く感じるのです。
では、食べないで支援する方法。
それを考えたくて、共催させていただきました。
お金で支援することなのか。。。。
原発反対と声をあげることなのか。。。。
それとも、他にあるのか。。。。
会場で共催した他団体や、参加された皆さんの想いや支援の形を伺いながら考える時間をすごしました。
一部を紹介させていただきます。
●STAなみだの分かちあい〜アジア〜のりゅうさんがおっしゃったこと。
福島を孤独にしないこと。
分かちあいという対等の立場から。
●オアシス21オーガニックファーマーズ朝一村の吉野さんがおっしゃったこと。
生産者として、やはり食べて応援したい。
決して、他人事でない。
●名古屋市議 斎藤まこと氏がおっしゃったこと。
不安の原因をつきとめていくと、障害がある子どもが生まれてほしくないという差別の心があるのではないか。
●阿智ゆうきの風の金子さんがおっしゃったこと。
福島の問題じゃなく、人間としての問題。
決して忘れていけないことを伝え続けたい。
そして、長野県からされている支援活動をプロジェクタで説明して下さいました。
●相馬農業高校生
「油菜ちゃん」は相馬農業の高校生と南相馬市の有機農家の方が協同制作された
なたね油です。
完成までの話をプロジェクターを使って話してくれました。
●南相馬市 双葉屋旅館 小林さん
名古屋へ避難したのちに、南相馬市へ帰還。
復興に向けた活動について。
2016年4月に旅館の復興の決意と想いを話してくれました。
●NPO法人チェルノブイリ救援・中部の河田昌東氏
科学的観点からみて、セシウム摂取限度を10bq/日以下を提案。
科学的事実を知り、心の安心につなげることができる。
すぐに答えが出せないもどかしさがありますが、何もできないことを嘆くよりも、すでに支援活動をして下さっている団体の応援は、今すぐにできる。
と、、、思いました。
今回の目的である生産者の応援には、直接、つながらないけれど、
それが、福島を孤独にしないために、今の私のできること。
ここで、それぞれ活動されている支援の内容を紹介させて下さい。
支援したいけれど、私のように、何をしたらいいのか迷っている方もみえると思います。
それぞれの活動内容を知ると、きっと応援したくなると思います。
●つながる福島 Jr.ユースキャンプinあち
生活クラブの生産者である、阿智ゆうきの風の金子さんや市川さん達が、実行員会を務める。
福島県で暮らす中学生30名を対象にした長野県阿智村での4泊5日の保養キャンプを主催。
運営はすべてボランティア。福島からの交通費や宿泊費などの実費を低額に抑えるために、寄付金を募っています。
支援活動の詳細がアップされています↓
★支援金の振込先
加入者名 福島に学びつながる会
●福島キッズデザイン
愛知県長久手市の「もりのようちえん」と「たいよう幼稚園」の保護者の方々が集まって立ち上げました。
福島県南相馬市の子ども達が描いた絵をTシャツやエコバックにして販売。
販売収益はすべて、沖縄にある 福島の子どもの保養プロジェクトin久米島「NPO法人 沖縄・球美の里」に寄付されています。
現在の寄付金は100万円を超えています。
購入はこちらからできます。
●「油菜ちゃん」
南相馬の農家と、地域農業を学ぶ相馬農業高校生が協同制作したなたね油です。
汚染した農地で栽培しても、油にはまったく移行しないことがわかったそうです。
ちなみに検出限界値(0.029bq)以下です。
さらに、科学抽出をしていないので酸化しにくいそうです。
詳しい説明はこちら。 購入もできます♩
コメントをお書きください